KADOKAWA-EPUB 制作仕様

EPUBフォーマットへの移行が進む日本の電子書籍市場において、電書協の制作ガイドは指針の一つとしての役割を果たしてきましたが、現状ではまだ、制作した一つのEPUBファイルをすべての電子書籍ストアに納品出来る状況にはなっていません。

そこで、KADOKAWAグループの作品を電子書籍(EPUB形式)として、より柔軟かつ円滑に流通させることを目的に、電書協の制作ガイドをベースに「KADOKAWA-EPUB 制作仕様」を策定致しました。

日本の電子書籍ストア各社が提供するビューワーでの版面再現性を考慮した制作仕様となっておりますので、KADOKAWAグループ作品のみならず広くその内容を日本の出版社や制作会社の皆様にご活用頂きたく、ここに公開させて頂きます。

「KADOKAWA-EPUB 制作仕様」の特徴

  • 電書協EPUB3制作ガイドCSSの流用による可搬性の確保(Portability)
  • グローバル/ローカル分離仕様による汎用性の強化(Flexibility)
  • ハイブリッド型OPFファイルによる運用性の向上(Operability)
  • 高解像度端末向け表現統一による持続可能性の改善(Sustainability)
  • 電子書籍ストア独自の拡張仕様への対応による実用性の担保(Utility)

「電子書籍ビューワー」への要望


本制作仕様で作成された作品の版面再現性を強化すべく、電子書籍ビューワーを提供する各社に対して以下の改善をKADOKAWAとして要望していきます。
  • リフロー型における画像ページの見開き表示(部分固定レイアウト指定の反映)
  • リフロー型におけるSVGラッピングによる画像の拡大表示
  • 縦書時の文字の向き標準仕様(UTR#50 Revision13)への対応
また、表現の幅を広げるために、以下の改善を併せて要望していきます。
  • リフロー型/固定レイアウト型におけるイメージマップの動作
  • リフロー型/固定レイアウト型における見開き抑制指定の動作
  • 固定レイアウト型における画像サイズの違うページの混在